株式会社スペースタイムにて主に動画制作とオンラインイベントを担当しています。岐阜県飛騨市在住。
高知尾 理 / TAKACHIO Osamu
自己紹介
博士(理学)
専門は素粒子物理学実験。
学生時代は、岐阜県飛騨市にて宇宙での存在が期待される「暗黒物質」の探索実験に参加。一方で東日本大震災をきっかけに、科学や技術を伝える難しさと重要性を感じました。北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)を受講し、学位取得後は日本科学未来館の科学コミュニケーターとして活動。その後、2019年にオープンしたひだ宇宙科学館カミオカラボの立ち上げ業務に従事。さらなる表現を探るため、2021年10月にスペースタイムに入社しました。マイブームはキャンプとDIY。科学と物語の類似性に関心があります。
これまでのサイエンスコミュニケーション
CoSTEP受講時は演劇を用いた対話型ワークショップの企画・実施。
日本科学未来館ではノーベル賞に関連したニコニコ生放送や再生可能エネルギーに関する対話型展示の企画・実施等を行いました。また独自に演劇型サイエンストークを企画し実演を重ねました。
ひだ宇宙科学館カミオカラボでは研究者によるリレー型トークイベントの開催、高校生対象のサイエンスコミュニケーター講座などを行いました。コロナ禍ではYouTubeやオンラインツアー、バーチャル科学館の制作(メタバース)などマルチメディアを活用した発信を行ってきました。
サイエンスコミュニケーションに活用できるスキル
基礎研究や複雑な内容をわかりやすく表現することを得意としています。科学館の立ち上げ業務の経験あり。YouTubeチャンネルを立ち上げ、一人で登録者数1000人を達成させた経験あり。最近は特に動画制作が大きなウェイトを占めています。
資格としては応用情報技術者を持っています。
将来のサイエンスコミュニケーションの方向性
サイエンスコミュニケーションが大切にしてきた対話やナラティブ、ファクトフルネス、仮説検証といったような概念を学校教育の場、あるいは生徒が地域で学んでいく現場の中でも活かしていくために、サイエンスコミュニケーターがある種の役割が果たせるのではないかと考えています。そのために現在は地元のコミュニティスクールに関わりながらその可能性を模索しています。
または今後広がるメタバース空間でも人と人、ものと人を結ぶ役割として活躍できる余白があるのではないかと期待しています。