長谷川 就一
/ HASEGAWA Shuichi

大気環境を専門分野として研究機関に所属している研究者です。北海道生まれ,北海道育ち,北海道大学OB。CoSTEP13期(2017年度;選科B)修了。専門は “PM2.5”。所属や学会の場での活動を通して,市民への情報発信や行政への研究成果の活用などの実践,また,文系の大学生への講義を通して理系・文系を問わず科学リテラシーを育てる試行錯誤を重ねています。
今後は,大気環境や環境科学に関する科学コミュニケーションでお役に立てること・協働できることがあれば,ぜひ様々なところでやっていきたいと思っています。
また,環境問題に限らず,科学コミュニケーションに関して同じような悩みや問題意識,方向性を共有できる方々とつながって,お互いに向上していけたらいいなと思っています。

自己紹介

大気環境を専門分野として研究機関に所属している研究者です。
北海道生まれ,北海道育ち,北海道大学OB。
CoSTEP13期(2017年度;選科B)修了。
元々,大気汚染や大気環境について,どのようにわかりやすく伝えるかに関心があり,研究所公開などの場で実践してきました。
そんな中,2013年,自分の専門である“PM2.5”が中国での深刻な大気汚染を契機に社会問題化。特にそれ以降,調査・研究だけでなく講座等の講師や各種委員会の委員などの活動を通して,市民への情報発信,行政・施策への研究成果の反映・活用などについて,様々考えながら実践しています。
また,文系の大学生への講義を受け持つ機会もあり,理系・文系を問わず科学リテラシーを広める必要性を強く感じ,試行錯誤を重ねています。
こうしたことで科学コミュニケーションの道へとつながってきました。

現在の活動

  • 大気環境科学に関する情報発信や解説
  • 環境科学コミュニケーションの企画・実践
  • 環境学習や環境科学におけるコミュニケーションに関する論考
  • 環境科学コミュニケーションに関する情報交換や意見交換の場づくり

経歴

2012~2016年度・2020年度 高崎経済大学地域政策学部 非常勤講師   「物質と環境」
2009年10月~現在 埼玉県環境科学国際センター 
 大気環境担当
  研究員→専門研究員→主任研究員
2006年4月~2009年9月 独立行政法人国立環境研究所
 アジア自然共生研究グループ
 広域大気モデリング研究室
  NIESフェロー(博士研究員)
2001年4月~2006年3月 独立行政法人国立環境研究所
 PM2.5・DEP研究プロジェクト
 都市大気保全研究チーム
  NIESポスドクフェロー(博士研究員)
2001年 3月

北海道大学大学院 工学研究科
 環境資源工学専攻 博士後期課程 修了

博士(工学)

1998年 3月

北海道大学大学院 工学研究科
 衛生工学専攻 修士課程 修了

修士(工学)

1996年 3月 

北海道大学 工学部
 衛生工学科 卒業

学士(工学)

これまでの活動

大気環境科学に関する情報発信や解説

所属において講座の講師を行っています。実物や模型なども使ってわかりやすく工夫しています。

活動事例
  • 埼玉県環境科学国際センター 出前講座(講師)
    「知っておきたいPM2.5の話 -意外な実態と原因を解説します-」実施多数
  • 埼玉県環境科学国際センター 夏休み特別講座(小中学生対象)(企画・講師)
    「大気汚染を目で見てみよう!」2022年7月22日,2021年8月6日,2020年8月5日,2019年7月31日,2018年8月9日2017年8月1日2016年7月28日

環境科学コミュニケーションの企画・実践

取り組みとしては小さなものばかりですが,自分の専門分野に限らず,所属での様々なテーマについての科学コミュニケーションを企画・実践しています。

活動事例
  • 埼玉県環境科学国際センター 気候変動適応サイエンスカフェ(監修・ファシリテーター)
    「+1.5℃の埼玉県-都市部での気候変動影響・対策を考える-」2021年12月18日 
  • 埼玉県環境科学国際センター 環境トーク&ミュージック(企画・監修・ファシリテーター)
    「地中熱エネルギーってなに?」2019年5月5日
    「野生動物のくらしと私たちのかかわり」2018年11月14日
    「変わりつつある埼玉県の自然や気候」2018年5月5日
  • 埼玉県環境科学国際センター講演会 ポスター展示フロアでの参加者との対話企画(企画・制作・実施)
    「新たな環境問題!マイクロプラスチック いま特に取り組むべきだと思うものはどれですか?」2020年2月3日
    「今後,地域の気候変動対策が重要になります!あなたは特に重要だと思うもの・期待するものはどれですか?」2019年2月1日
  • 「埼玉で開催!1年前イベント ~Tokyo 2020 1 Year to Go!~」への埼玉県環境科学国際センター ブース出展における来場者との対話企画(制作)
    「2020年!暑い夏・熱いオリンピックを楽しむために!そして未来のために… キミはどうする?」2019年7月20~21日
  • 埼玉県環境科学国際センター公式YouTube「CESSチャンネル」CESSニュースレター紹介動画(企画・制作)

環境学習や環境科学におけるコミュニケーションに関する論考

所属や学会などの場で,科学コミュニケーションについての意見表明や議論などをしています。

活動事例
  • 大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会研究フォーラム(講演)
    「科学コミュニケーションの視点でPM2.5問題を振り返る」2022年11月29日
  • 大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会キックオフセミナー(講演)
    「大気汚染をどのように見せるか? ―実感を伴った理解のための工夫―」2021年5月20日
  • 埼玉県環境科学国際センター20周年記念講演会パネルディスカッション(パネラー)
    「環境のコレカラ 〜CESS誕生20年、そして未来へ~」
    話題提供「環境科学をどのように共有し生かすか」2021年2月8日
  • 埼玉県環境科学国際センター 彩の国環境大学修了生フォローアップ講座(講演)
    「環境学習におけるコミュニケーションを考える」2020年1月25日
  • 日本エアロゾル学会第30回エアロゾル科学・技術研究討論会(特別セッション講演)
    「大気汚染情報をどのように社会へ伝え,生かすか-再考-」2013年8月
  • 日本エアロゾル学会第29回エアロゾル科学・技術研究討論会(特別セッション講演)
    「大気汚染情報をどのように社会へ伝え,生かすか」2012年8月

環境科学コミュニケーションに関する情報交換や意見交換の場づくり

所属や学会において,環境科学コミュニケーションに関する情報交換や意見交換の場づくりに取り組んでいます。

活動事例
  • 大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会(設立・代表者)
  • 大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会 研究フォーラム「<経験を今に生かすヒントを考える>PM2.5」(企画・開催)2022年11月29日

  • 大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会 キックオフセミナー「科学コミュニケーションって何? ―“つたえる・つくる・つなぐ”の概念と実践―」(企画・開催)2021年5月20日

  • 埼玉県環境科学国際センター 環境科学コミュニケーション研究会(所内有志研究会)(主宰)2018年~

今後の方向性や抱負

これまでの活動のほとんどは所属や学会におけるものですが,大気環境や環境科学に関する科学コミュニケーションでお役に立てること・協働できることがあれば,ぜひやっていきたいと思っています。
また,環境問題に限らず,科学コミュニケーションに関して同じような悩みや問題意識,方向性を共有できる方々とつながって,お互いに向上していけたらいいなと思っています。