玖馬
/ KUMA iwao

北海道大学CoSTEP選科Bコース修了生(17期)。民間企業に勤務しながら、「物語を利用したサイエンスコミュニケーション」をテーマに、兼業SF作家として活動しています。

自己紹介

<経歴>
・兼業SF作家。京都大学経済学部卒業後、民間企業にてデータ分析やDXに関わる業務に従事しています。北海道大学CoSTEP 選科Bコース修了(17期 , 2022年3月)

<公募/受賞・出版/掲載歴等>
・第9回日経「星新一賞」(日本経済新聞社主催、2021年):一般部門最終審査進出
・第11回日経「星新一賞」(日本経済新聞社主催、2023年):一般部門優秀賞(旭化成ホームズ賞)受賞
・第二回かぐやSFコンテスト(VGプラス合同会社主催、2021年):選外佳作
・第三回かぐやSFコンテスト(VGプラス合同会社主催、2023年):選外佳作
・正井 編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』(社会評論社/Kaguya Books、2023年):短編収録
・anon press(anon株式会社、2023年9月6日更新号) :短編掲載

主な活動内容について

① 科学をテーマとした物語作品の制作 ※外部サイトへのリンクを含みます

幅広い層へのサイエンスの関心喚起を目的に、科学をテーマとした物語作品の制作を行っています。主な制作作品は以下の通りです。

「月と蛍、静夜の思い」(2021):第二回かぐやSFコンテスト選外佳作

  • イカの生態をモチーフに作成した、生物系SF作品です。(約4,000字) イカという人間とは異なる生態や器官を持つ生物の目を通すことで、人間社会に対するスペキュラティヴな問いかけを行うことが出来ないかと試みた実験作です。

「因果リツコの地獄裁判」(2021):CoSTEP集中演習「サイエンスライティング」成果物

  • 「因果関係」をテーマとした物語作品です。(約9,000字
    一般の方々を対象に、2021年のノーベル経済学賞のトピックともなった「因果関係」について、楽しく考えてもらうことを目的としています。

「HOUYOU」(2021):第9回 日経「星新一賞」一般部門最終審査進出作 ※非公開

  • AIやBMI等の先端技術が社会実装された近未来における、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)をテーマとした作品です。(約10,000字)

「みをつくしの人形遣いたち」(2023)
  :
正井 編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』(社会評論社/Kaguya Books)収録

  • 2045年の大阪にある架空の科学館『ロボアイ館』を舞台に、主人公のサイエンスコミュニケーターの葛藤を描いた作品です(約12,000字)研究自動化などの話題を背景に、サイエンスコミュニケーションの未来について考えています。

「フェノティピック・プラスティシティ」(2023):anon press 掲載(2023年9月6日更新号)

  • 遺伝子編集技術が社会実装された近未来における、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)をテーマにしたSFミステリ作品です(約16,000字)

「ダムナティオ・メモリアエ」(2023):第三回かぐやSFコンテスト選外佳作

  • 「未来のスポーツ」をテーマに、自転車レースにおける遺伝子ドーピングを題材にしたフラッシュ・フィクション作品です(約4,000字)

「ポラリス」(2023):第11回 日経「星新一賞」一般部門優秀賞(旭化成ホームズ賞)受賞作

  • 「エクステ」(拡張人工毛髪)と呼ばれる架空の記憶保存技術を題材に、未来における技術と人間の関わりをテーマとしたSF短編です(約10,000字)

上記の他、北大CoSTEPにて2021年度に開催されたSFプロトタイピングPJ(SF創作共通演習)においても、CoSTEP「SF小説創作共通実習」メンバーの一員として参加させて頂いています。
天下界への果てしなき世界受肉 – CoSTEP – 北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門 (hokudai.ac.jp)

② その他活動など

1)  個人活動:ソーシャルメディアでの書籍紹介およびオンライン読書会運営

  • 科学史や科学哲学、STSの分野を中心に、SNSを利用した書籍紹介を不定期に行っています。
  • CoSTEP在学中には松王政浩「科学哲学からのメッセージ」(森北出版 , 2020)のオンライン読書会(メンバー4名)を運営しておりました。

2) 共同PJ:「選科Bのライブラリ」制作

  • オンラインホワイトボードである「Miro」を利用した、対話的な書籍紹介コンテンツを作成しました。(CoSTEP選科B修了成果コンテンツ)
  • 主にコンテンツ全体のダイレクション及び、Miro上でのUI設計・実装を担当しました。

サイエンスコミュニケーションに活用できるスキル

  • 科学をテーマとした短編ストーリーの企画・制作
  • 少人数でのワークショップや読書会の開催

将来のサイエンスコミュニケーションの方向性

民間企業にて勤務しつつ、活動を継続していく予定です。小説という媒体の関係上、個人での活動が多いですが、SFプロトタイピング等の共同PJにも関心がありますので、お気軽にご連絡ください。