「基礎研究の重要性を、社会へ広げるお手伝いをしたい。」
博士(理学)。専門は分類学・生態学・寄生虫学。展示制作やイベント実施、ウェブサイト制作など様々なメディアでみなさんのサイエンスコミュニケーションのお手伝いをします。お気軽にご相談ください!
須藤 耕佑 / SUDO Kosuke
基礎研究の重要性を、社会へ広げるお手伝いをしたい。
自己紹介
博士(理学)専門は分類学・生態学・寄生虫学。ウミウシを研究対象とした研究生活を4年間送りながら、国立科学博物館サイエンスコミュニケーター養成講座(前後期)およびCoSTEP(選科B)を受講修了。その後、国立科学博物館非常勤職員として新規展示事業の始動と教材開発を担当、合計約40を超える教材開発と貢献しました。その後は上越市立水族博物館のリニューアルとその後の運営に3年半携わり、特別展や企画展などの展示業務とウェブサイト、SNS投稿、取材対応などの広報業務に従事。オープン後1年間強でのべ来館者数100万人を達成しました。上記の経験を活かし、各研究成果を社会へ還元するお手伝いをすべく、株式会社スペースタイムへ就職。現在はWordPressを活用したウェブサイト制作業務を担当しています。
現在の活動
サイエンスコミュニケーションの場のデザイン
依頼された方が達成したい目標にあった、サイエンスコミュニケーション空間を創造します。
上記の私が担当した展示事業を例にとると・・・
【目標】其々の展示品を展示している意義(理由)を知ってほしい
博物館に展示されている標本には、どんなに小さなものでもそれらを選定した研究者たちの「想い」が込められています。
例えば「レプリカ」。標本を模ったレプリカは「ニセモノ」と感じる方も多いかもしれませんが、それぞれの標本に合わせた作り方や使い方があり、物によっては顕微鏡レベルまで再現しています。そのため、研究者にとって、レプリカもとても「大切な標本」なのです。しかし、レプリカを展示しているだけでは、その大切さはなかなか伝わりません。
【手段】標本の世界へのたくさんの入り口を用意しよう
来館者の興味は千差万別。迫力のある恐竜の骨格標本などは子供から大人まで人気が高い標本ですが、鉱物や微化石、計算機などはその魅力をご存じの方でないと、なかなか理解されません。そこで、実際に触れることができる代表的な標本を、スタッフが展示品の目の前で実演しながら紹介することで、来館者の新しい世界への学びを誘導しました。
【結果】参加型イベントとしては異例。年間数千人の参加を記録
サイエンスコミュニケーションで盛んに実施される各種参加型イベントですが、学びの質が高い分、どうしても参加人数が限られるという短所があります。しかし、本事業では来館者を標本の世界へと誘うのが目標だったため、イベントの時間は5分以内という制限を付けました。さらに、イベント実施個所も各展示室に1つずつ置いた結果、イベント回転率はあがり、年間を通して数千人規模という大変多くの方が参加いただけるイベントとなりました。現在はCOVID-19感染予防のため、本イベントは休止していますが、新しい参加型イベントのひとつのカタチを表現できたのではないかと自負しています。
関わり方
企画の目標に適したサイエンスコミュニケーション空間を生み出すため、まず企画趣旨と実施する場の調査を行います。その後、実際に依頼者とも話し合い、どのような場のデザインにするのか企画書を作成します。また必要に応じて各種コーディネートを行います。
実施においては、過去のイベントでファシリテーターとしても活動経験がありますので、参加可能です。
展示・解説・ポスター・スライド制作
依頼者が紹介したい内容をヒアリング調査して、構成をまとめ、企画書を制作します。目標を具体的に定め、その目標達成の実現に必要なメディアや手法を選定、コーディネートを行います。
関わり方
特に、一般の方へ向けた表現方法を得意とします。専門外だからこそ見えてくる「具体的にどこが分からない、分かりにくいか?」を言語化し、その解決方法を提案します。
将来のサイエンスコミュニケーションの方向性
今基礎研究をされている方も、将来基礎研究を志す方も、私自身が経験してきた基礎研究を取り巻く環境の厳しさを、不安に思わないような社会の実現に向けて、できることを1つずつ積み上げていきたいです。基礎研究の面白さ、そして重要性を社会に伝えたいと考えている方は是非、お気軽にお声かけください。