東北大学金属材料研究所原子力材料工学研究部門・教授。博士(エネルギー科学)。専門は材料工学、核融合材料、原子力材料、エネルギーシステム工学。CoSTEP13期(選科B)。GOOD CoSTEP AWARD 2017。未来のエネルギー源として期待される核融合炉の社会実装に向けて、科学技術コミュニケーション活動を実践するとともに、活動体制の構築を研究者コミュニティ内外、文部科学省委員会等で進めている。
笠田 竜太 / KASADA Ryuta
自己紹介
東北大学金属材料研究所原子力材料工学研究部門・教授。博士(エネルギー科学)。専門は材料工学、核融合材料、原子力材料、エネルギーシステム工学。CoSTEP13期(選科B)。GOOD CoSTEP AWARD 2017。未来のエネルギー源として期待される核融合炉の社会実装に向けて、科学技術コミュニケーション活動を実践するとともに、社会との共創に向けた活動体制の構築を研究者コミュニティ内外、文部科学省委員会等で進めている。
現在の活動
- 東北大学金属材料研究所における広報活動
- 核融合エネルギー研究開発と社会との関係性構築に向けた活動
- 材料工学に関するサイエンスコミュニケーション
東北大学金属材料研究所における広報活動
2020年度より所属部局である東北大学金属材料研究所の広報班長として、スタッフとともに広報誌製作、見学者対応、出前講義等に携わっています。
核融合エネルギー研究開発と社会との関係性構築に向けた活動
未来のエネルギー源として注目を集めつつある核融合。期待される一方で、不安な声も聞こえてくるようになってきました。核融合エネルギーの社会実装に向けて、アウトリーチ活動を主催するとともに、コミュニティとステークホルダーの対話を促進するための仕組みづくりも進めています。
関わり方
文部科学省核融合科学技術委員会原型炉開発総合戦略タスクフォースの主査として、ロードマップやアクションプランの策定に携わっています。その中で、社会連携に向けたアウトリーチやエンゲージメントの体制についての議論を進めています。
LEGOを用いたエネルギー問題や核融合に関するワークショップを開発し、小学生等を対象として実施しています。
一般向け解説書の「核融合エネルギーのきほん」を共同執筆しました。
材料工学に関するサイエンスコミュニケーション活動
材料工学を身近に感じてもらうために、「モノのカタサ」に関するワークショップを開発するなど、専門性の高い分野におけるサイエンスコミュニケーションについても模索しております。
関わり方
最古のスクラッチ硬さ試験であるモース硬度計や、研究開発で用いるビッカース硬さ試験機を用いたワークショップを実施しています。ワークショップでは、鉱物や金属だけではなく、身近な食品のカタサの計測にも挑戦しています。
2022年3月末に「機動戦士ガンダム 宇宙世紀vs.現代科学」という本を出版します。私の担当は第一章の「ガンダリウム合金」です。ガンダムを構成する材料を現代科学で実現するための最新の研究等を紹介しています。