須合綾子
/ Ayako Sugo

水族館にて教育普及・クラゲ飼育展示の担当をしています。

学士(海洋科学)/CoSTEP選科A20期修了

自己紹介

小さい頃から水族館が大好きで、大学入学当初は鯨類の研究がしたいと思っていました。

在学中、サークルの仲間達から各々の好きな生き物の話を聞くうちに興味が広がり、卒業研究では小さな磯の魚[ナベカ]の繁殖生態について調べました。また水族館実習・サークル活動で企画と運営を行った鯨類講座では、人と人のコミュニケーションを通して人が新たに知っていく過程や、発見する過程、感情の動く場面に関わることに魅力を感じ、「伝える」人になりたいと思い水族館に就職しました。

入社した水族館では、魚類担当として地域の生物や熱帯の海の生物の飼育・解説業務を経験したのち、現在の部署にて教育普及活動とクラゲ展示飼育の仕事をしています。

水族館での教育普及活動では、動物の生きる姿を見ることができるという施設の特性を生かし、観察を重視したプログラムを実施しています。またクラゲの飼育では、自家繁殖し、選別し育成するという過程を経て展示を行いますが、3年経ってもよくわからないことが多く、日々「勘」を武器に生物の不思議や疑問と向き合っています。

水族館は様々な人々が気軽に訪れる娯楽施設という一面と、水族館自ら研究し市民へ普及啓発を行う研究施設・生涯教育施設であるという一面を持っています。CoSTEP受講の経験を生かし、今後水族館の教育施設としての活動の幅をより大きく広げていけたらと考えています。

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